附 録
- 一、「古典年表」は、かなりくわしく示してある。紀元年数は、すべて西暦によったが、わが国では、仏教伝来以前の紀元年数は、漠として不明である。ただ、ほぼ判明しているのは、漢籍伝来の「四〇〇年ごろ」ぐらいのものである。しかし、それ以前の諸外国の事例で、比較のために重要と思われるものを、年表の初めの部分の「備考欄」に特に提示しておいた。
- 二、「年号索引」は、ある年号が何代何天皇の何年に当たり何年間継続したかを知るために、年号を五十音順に並べて示したものである。
- 三、「四部官」は、平安時代の、いわゆる「かみ」「すけ」「じよう」「さくわん」に当てた漢字を知るためのもの。
- 四、「文法の表」は、活用語すなわち「動詞」「形容詞」「形容動詞」「助動詞」の四品詞の」活用を一目瞭然たらしめるために掲げたものであるが、例語として挙げたものはすべて一般的な語だけにとどめ、きわめて特殊な古語は省いてある。
- 五、「附図」は、十二支による「方位」「時刻」をはじめとして、「大内裏」「内裏」「清涼殿」「寝殿造」「蔀」「几帳」「服飾」「甲冑」「馬具」「武器」「乗物」「植物」などのほかに、日本の、「旧国名地図」を掲げた。これらはすべて辞典本文の解説と相俟って、古典の解釈を一層明確ならしめる目的によるものである。絶えず利用されたい。