書籍紹介 「ささがねの蜘蛛」
意味不明の枕詞・神話を解いてわかる古代人の思考法
-古事記・日本書紀・万葉集と古代タミル語の饗宴 I-
(田中 孝顕著 2008年12月刊)
	<内容紹介>
		日本語学者、大野晋博士の日本語クレオールタミル語説は多くの比較言語学から批判を受けてきた。
		この批判は、大野博士が、日本語の源がクレオール語としてのタミル語であって、比較言語学の、所謂系統論から論じることは不当との説を出してからも、なお系統論の立場から大野説を抹殺しようとする動きがやまない。
本書はこれら比較言語学者の批判とその反論をも載せると同時に、古事記、日本書紀、万葉集の未詳語、あるいは意味不明の神話・説話をタミル語で解釈すると、いかに合理的な解釈ができるかをオールカラー488頁、カラー写真20数葉を用いて、わかりやすく解説したものである。
「ささがね」という蜘蛛に掛かる枕詞がある。
		この枕詞は語義不詳とされ、時代が降るにしたがって、蜘蛛の異称と考えられるようになった。
		しかし、タミル語でこれを解釈すると、実に適切な意味があぶり出される。
		本書は古典に残るこれらの未詳語を中心に、タミル語でこれを解釈すると、いかに合理的に理解できるかを指摘したものである。
<著者紹介>
 東京生まれ。國學院大學卒業。
東京生まれ。國學院大學卒業。「オックスフォード・ドラヴィダ語語源辞典」監修、「口語タミル語入門」(いずれもきこ書房刊)などの翻訳多数。
		  <カスタマーレビューより>
		・ 良質の推理小説を読む感じ
		・ 一番納得できる語源説
		・ 壮大な歴史アドベンチャー






