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丸山林平「定本古事記」
- 下巻 -
【 継体天皇 】
原 文
天皇、御年肆拾參艢。御陵隅三嶋之藍御陵也。
読み下し文
この天皇、御年肆拾参歳。御陵は三島の藍の御陵なり。
丸山解説
〔肆拾參艢〕紀には「二十五年春三月、天皇病甚。丁未、天皇、崩二于磐余玉穂宮。時年八十二。」とある。この「二十五年」については、紀は「二十八年」とある一本を掲げ、「後勘校者、知レ之也。」と、分注を施している。二十五年は辛亥であり、二十八年は甲寅である。二十八年が正しいこと、記伝の言うとおりである。ところで、記の四十三、紀の八十二、はなはだしい違いであるが、継体天皇が越前の三国から上京されて、皇位につかれたのは、すでにかなりのご年齢であったことは、紀の記事によっても推測されるし、皇后手白髪命の前にも、相当多くの妃があったこと、記紀の記事に徴するも明らかである。
田中孝顕 注釈
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