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丸山林平「定本古事記」

- 下巻 -

【 継体天皇 】

原 文
此御世、竺紫君石井、不レ從二天皇之命一而、多レ无レ禮。故、虔二物部荒甲之大苣・大汽之金村苣二人一而、殺二石井。
読み下し文
此の御世に、竺紫君石井、天皇の命に従はずして、礼无きこと多かりき。故、物部荒甲之大連・大伴之金村連二人を遣はして、石井を殺さしめたまふ。
丸山解説
〔此御世〕このみよ。真本は「此之御世」の四字に作る。誤りではないが、いま、諸本に従う。〔竺紫君石井〕つくしのきみいはゐ。真本は「竺」を「笠」に誤る。「竺」と「筑」とは同音。紀には「筑紫国造磐井」とあり、その子を「筑紫君犖子」としるしている。「国造」と「君」とは同義。継体紀二十一年六月によれば、磐井は九州に王たらんとして叛逆を謀り、ひそかに機をねらっていたが、新羅がこれを知り、磐井に貨賂を送って、新羅討伐の軍をはばませた。
田中孝顕 注釈

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